このトラップは女神御(めがみ)であるエテレイン様が月に1回だけ、出来る貴重なトラップでもある。
 続けてやりたくてもエネルギーパワーを貯めるのにはまるまる一ヶ月はかかるのだ。
 ニアリリスDはこれで倒せたとして、他のニアリリスに対抗する術が今の所、思いつかないのだ。
 ニアリリスを続けて2体も破壊されたら、中の上位絶対者、古怪(グーグワイ)は更に逆上するだろう。
 残り、24体のニアリリスによる総攻撃なんて食らおうものなら目も当てられない状況に追い込まれる。
 かと言って、オート・ラブドールによる情報網をかいくぐれるかどうかは疑問だった。
 敵は何処に潜んでいるか全くわからない。
 せめて、西川 虎児(にしかわ とらじ)と北島 武(きたじま たけし)と再会できれば、もう少しマシな戦力になるんだけどね。
 とにかく、私の力と導造君の見えないトリガーだけじゃ、戦力として、足りない。
 ヘスティアとブリジットは頼りになるのかならないのか解らない。
 リーダーであるはずの導造君はこういう時、全くリードしてくれないし、決断するのは私という事になるだろう。
 吟侍(ぎんじ)君ならどうするんだろう……?
 私はふと、それを考える。
 だけど、気の利いた様なアイディアは残念ながら思いつかない。
 虎穴に入らずんば虎児を得ず。
 とりあえず、突っ込んでみるか。
 それしか考えつかなかった。
 私達はその果たし状に書かれているブルック大橋に向かった。