025 事務スタッフ
「さぁ、どうぞ」
Xくんに促されて現れたのは4人の男女だった。
「な、なんで、ユー達がここにいるネ?」
真っ先に声を上げたのはリタだった。
彼女の顔見知りが約二名、混じっていたのだ。
「フィアンセの行く所について行くのは当たり前じゃないカ」
四人の内、一人がリタの婚約者を名乗った。
「フィアンセ?」
卯月はリタを見た。
「ノーノーノー、フィアンセじゃないヨ、こいつが勝手に言っているだけネ」
「オー、つれないネ、リタ!それが、ベッドを共にした男に言う台詞かい?」
「子供の頃の話ネ」
男性とリタがもめる。
「まーまー、知らない人もいるから紹介だけさせて欲しいな」
Xくんがその場をおさめようとする。
それでも、しばらくギャーギャー言い合っていたが、何とか少し落ち着いてきた。
落ち着いてきたのを見はからって、Xくんは紹介を始めた。
始めは社長である卯月を4人に説明、次に、リタを説明した。
その後で、新しく入ってきた4人を紹介した。
まず、リタと言い合っていた男性の名前はブリット・ウェーバーという青年だ。
リタとは従兄弟同士という事になる。
ブリットはリタに惚れていて、リタが移籍したのを聞いて、ブリットも弥生の会社から移る事にしたのだ。
ブリットも元々、クエスト・ガイド志望で優秀な成績をおさめていたが、クエスト・ガイドとして致命的な欠点が発覚し、事務職への転向となったのだ。
その致命的な欠点とは血を見ると失神するという事だ。
危険と隣合わせのクエスト・ガイドに出血はつきもの。
その度に気絶していたのでは話にならないというものだ。
彼の試験も見ていたXくんは彼の優秀さも知っていたので、事務職として雇う事にしたのだ。
二人目の男性の名前はスティーブ・ウェーバーという青年だ。
ブリットの5つ上の兄という事になる。
なので、リタとは同じく、従兄弟同士という事になる。
スティーブは元、冒険者だった。
不注意からの事故で肩を壊し、冒険者としての道を断念する事になったのだ。
実は、弟のブリットのことを溺愛していて、リタとの婚約を認めていない。
更に、実はリタから好意を持たれているので、三角関係が成立している。
リタはスティーブが、スティーブはブリットが、ブリットはリタが大好きという図式だ。
今までは弥生の会社に冒険者を仲介するブローカーとしてやっていたが、弟が、リタを追うと知って、自分も事務職として、追ってきたのだ。
三人目は皆川 彰人(みながわ あきと)という見た目は少年の人物だ。
ただし、本物の彰人少年は既に故人となっている。
Xくんが冒険で助けに向かった時に出会った少年だったが、不慮の事故で死亡した。
が、両親のたっての希望で、肉体だけでも生かして欲しいとの要望があった。
その時、丁度、肉体が失われつつあったエンシェントドラゴンの魂を入れて蘇生させたのだ。
もちろん、中味は彰人少年ではないので、両親とは無関係になってしまったが、それでも一月に一度、会いに行くという条件で、エンシェントドラゴンは彰人少年の身体を使って行動する事が出来るようになっている。
力はあるので、せめて、クエスト・ガイドになりたいと希望しているが、肉体が未成年なので、肉体が18才に育つまでは事務職をしてもらうという事になっているのだ。
肉体的には未成年だが、知能の方は長い年月を生きて来ているので、特例として、卯月の会社で働く事を認めてもらったのだ。
4人目は紅一点、桜咲 真尋(さくらざき まひろ)は研究者でもある。
天才肌ではあるが人間関係が上手く行かず、研究所を転々としていたのをXくんがスカウトしたのだ。
会話が苦手で、誤解される事も多く、他の研究者から疎まれていた、彼女にとって、研究することは息をすることと同じくらい大事に思っていたのだが、研究する場所が無かった。
クエスト・ガイドオフィスはA級に認定されれば、研究所を一つ以上借りることが出来るようになるという条件を出したら、それまでは事務職でやると言ってくれたのだ。
4人とも一癖も二癖もありそうな面子ではあるが、こうして、事務職4人が揃った事になる。
真尋は足かけというような状態になるとは思うが、それでも当分は、事務業を任せる事が出来ると思われる。
後は、3人のクエスト・ガイドを雇えば、最低限、必要な人数は揃うことになるが、ここで、問題が一つ。
他のクエスト・ガイドを雇う程の余裕が今はないという事だ。
資金面で逼迫しているので、アイテムショップに買い物に行っていたのだ。
弥生との勝負やその後の小さい冒険案内で、事務職は雇えるようになったが、クエスト・ガイドを雇えるような資金的余裕はまだない。
いきなり必要な人数を雇えるような状況ではないということだ。
だとすれば、まずは、今いる、三人のクエスト・ガイドで、稼ぐしかない。
稼いで、他のクエスト・ガイドを雇える余裕を会社にもたらすしかないのだ。
そこで、卯月、Xくん、リタの三人による遠方の開拓冒険をして、遠方への冒険案内サービスを増やすという計画も発表された。
「さぁ、どうぞ」
Xくんに促されて現れたのは4人の男女だった。
「な、なんで、ユー達がここにいるネ?」
真っ先に声を上げたのはリタだった。
彼女の顔見知りが約二名、混じっていたのだ。
「フィアンセの行く所について行くのは当たり前じゃないカ」
四人の内、一人がリタの婚約者を名乗った。
「フィアンセ?」
卯月はリタを見た。
「ノーノーノー、フィアンセじゃないヨ、こいつが勝手に言っているだけネ」
「オー、つれないネ、リタ!それが、ベッドを共にした男に言う台詞かい?」
「子供の頃の話ネ」
男性とリタがもめる。
「まーまー、知らない人もいるから紹介だけさせて欲しいな」
Xくんがその場をおさめようとする。
それでも、しばらくギャーギャー言い合っていたが、何とか少し落ち着いてきた。
落ち着いてきたのを見はからって、Xくんは紹介を始めた。
始めは社長である卯月を4人に説明、次に、リタを説明した。
その後で、新しく入ってきた4人を紹介した。
まず、リタと言い合っていた男性の名前はブリット・ウェーバーという青年だ。
リタとは従兄弟同士という事になる。
ブリットはリタに惚れていて、リタが移籍したのを聞いて、ブリットも弥生の会社から移る事にしたのだ。
ブリットも元々、クエスト・ガイド志望で優秀な成績をおさめていたが、クエスト・ガイドとして致命的な欠点が発覚し、事務職への転向となったのだ。
その致命的な欠点とは血を見ると失神するという事だ。
危険と隣合わせのクエスト・ガイドに出血はつきもの。
その度に気絶していたのでは話にならないというものだ。
彼の試験も見ていたXくんは彼の優秀さも知っていたので、事務職として雇う事にしたのだ。
二人目の男性の名前はスティーブ・ウェーバーという青年だ。
ブリットの5つ上の兄という事になる。
なので、リタとは同じく、従兄弟同士という事になる。
スティーブは元、冒険者だった。
不注意からの事故で肩を壊し、冒険者としての道を断念する事になったのだ。
実は、弟のブリットのことを溺愛していて、リタとの婚約を認めていない。
更に、実はリタから好意を持たれているので、三角関係が成立している。
リタはスティーブが、スティーブはブリットが、ブリットはリタが大好きという図式だ。
今までは弥生の会社に冒険者を仲介するブローカーとしてやっていたが、弟が、リタを追うと知って、自分も事務職として、追ってきたのだ。
三人目は皆川 彰人(みながわ あきと)という見た目は少年の人物だ。
ただし、本物の彰人少年は既に故人となっている。
Xくんが冒険で助けに向かった時に出会った少年だったが、不慮の事故で死亡した。
が、両親のたっての希望で、肉体だけでも生かして欲しいとの要望があった。
その時、丁度、肉体が失われつつあったエンシェントドラゴンの魂を入れて蘇生させたのだ。
もちろん、中味は彰人少年ではないので、両親とは無関係になってしまったが、それでも一月に一度、会いに行くという条件で、エンシェントドラゴンは彰人少年の身体を使って行動する事が出来るようになっている。
力はあるので、せめて、クエスト・ガイドになりたいと希望しているが、肉体が未成年なので、肉体が18才に育つまでは事務職をしてもらうという事になっているのだ。
肉体的には未成年だが、知能の方は長い年月を生きて来ているので、特例として、卯月の会社で働く事を認めてもらったのだ。
4人目は紅一点、桜咲 真尋(さくらざき まひろ)は研究者でもある。
天才肌ではあるが人間関係が上手く行かず、研究所を転々としていたのをXくんがスカウトしたのだ。
会話が苦手で、誤解される事も多く、他の研究者から疎まれていた、彼女にとって、研究することは息をすることと同じくらい大事に思っていたのだが、研究する場所が無かった。
クエスト・ガイドオフィスはA級に認定されれば、研究所を一つ以上借りることが出来るようになるという条件を出したら、それまでは事務職でやると言ってくれたのだ。
4人とも一癖も二癖もありそうな面子ではあるが、こうして、事務職4人が揃った事になる。
真尋は足かけというような状態になるとは思うが、それでも当分は、事務業を任せる事が出来ると思われる。
後は、3人のクエスト・ガイドを雇えば、最低限、必要な人数は揃うことになるが、ここで、問題が一つ。
他のクエスト・ガイドを雇う程の余裕が今はないという事だ。
資金面で逼迫しているので、アイテムショップに買い物に行っていたのだ。
弥生との勝負やその後の小さい冒険案内で、事務職は雇えるようになったが、クエスト・ガイドを雇えるような資金的余裕はまだない。
いきなり必要な人数を雇えるような状況ではないということだ。
だとすれば、まずは、今いる、三人のクエスト・ガイドで、稼ぐしかない。
稼いで、他のクエスト・ガイドを雇える余裕を会社にもたらすしかないのだ。
そこで、卯月、Xくん、リタの三人による遠方の開拓冒険をして、遠方への冒険案内サービスを増やすという計画も発表された。