018 弥生の出した条件
Xくんの希望に対して弥生が提示した条件は、
「そうねぇ、その三つを提供する条件としてはうちのCクラスのクエスト・ガイドと勝負して勝てたら差し上げても良いわ。賞金も出すからそれで事務くらい雇えるようになるわよ」
だった。
弥生の会社、【弥生クエストカンパニー】にはクエスト・ガイドが弥生本人も含めて百人以上在籍している。
姉妹の中ではこれは長女、睦月の会社に次いで二番目の大所帯だ。
総勢、129名からなるクエスト・ガイドは能力により四つのランクに分けられている。
頂点をSランクとして、続いてAからCまでとなっている。
弥生としてはCランクを鍛えて、所属するクエスト・ガイドの底上げをしたいのだ。
目標としてはCランク全員をBランク以上に上げて、Cランクは在籍していない状態にしたかった。
基準を高めにしているので、Cランクと言ってもクエスト・ガイドのレベルは高いのだが、最低ランクという事になってしまっているので、最近、やる気というものが落ちてきているのではないかと心配になっていた。
卯月と勝負をさせて、発破をかけるのも良いかな?とちらっと思ったのだ。
幸い、Xくんの指定した三つのアイテムは【弥生クエストカンパニー】にとってみれば、大した失費ではない。
クエスト・ガイドのスキルアップにかける費用を考えれば、安いものだった。
卯月が負ければ、Xくんを週に一度、出向させるという条件をつければ、弥生としては全く文句のない条件だった。
「うーん……」
卯月は悩んだ。
負けたら一週間の内、一日はXくん無しで営業しなくてはならないのだ。
「社長、勝てばいいんですよ、勝てば」
Xくんがにっこり笑う。
弥生にはプライドがある。
姑息な手段は使わない子だ。
正々堂々とやってくるだろう。
後は勝てば良い。
Xくんは弥生の事をそう評価している。
卯月、弥生に限らず、九歴家の姉妹達には誠実たれとXくんは常に言っていた。
それを違えるとは彼には思えなかったのだ。
人間、誠実なだけではやってはいけない。
だけど、根角の前では彼女たちは常に誠実だったのだ。
Xくんはそれを信じていた。
Xくんが言うなら、信じてみようと思った卯月は、
「解った。受けるよ、弥生姉、この勝負」
といった。
弥生はにっこり笑い、
「そう、じゃあ、その三つはうちの方で買わせてもらうわね。あんたが買ったら、さしあげるわ」
と告げた。
Xくんの希望に対して弥生が提示した条件は、
「そうねぇ、その三つを提供する条件としてはうちのCクラスのクエスト・ガイドと勝負して勝てたら差し上げても良いわ。賞金も出すからそれで事務くらい雇えるようになるわよ」
だった。
弥生の会社、【弥生クエストカンパニー】にはクエスト・ガイドが弥生本人も含めて百人以上在籍している。
姉妹の中ではこれは長女、睦月の会社に次いで二番目の大所帯だ。
総勢、129名からなるクエスト・ガイドは能力により四つのランクに分けられている。
頂点をSランクとして、続いてAからCまでとなっている。
弥生としてはCランクを鍛えて、所属するクエスト・ガイドの底上げをしたいのだ。
目標としてはCランク全員をBランク以上に上げて、Cランクは在籍していない状態にしたかった。
基準を高めにしているので、Cランクと言ってもクエスト・ガイドのレベルは高いのだが、最低ランクという事になってしまっているので、最近、やる気というものが落ちてきているのではないかと心配になっていた。
卯月と勝負をさせて、発破をかけるのも良いかな?とちらっと思ったのだ。
幸い、Xくんの指定した三つのアイテムは【弥生クエストカンパニー】にとってみれば、大した失費ではない。
クエスト・ガイドのスキルアップにかける費用を考えれば、安いものだった。
卯月が負ければ、Xくんを週に一度、出向させるという条件をつければ、弥生としては全く文句のない条件だった。
「うーん……」
卯月は悩んだ。
負けたら一週間の内、一日はXくん無しで営業しなくてはならないのだ。
「社長、勝てばいいんですよ、勝てば」
Xくんがにっこり笑う。
弥生にはプライドがある。
姑息な手段は使わない子だ。
正々堂々とやってくるだろう。
後は勝てば良い。
Xくんは弥生の事をそう評価している。
卯月、弥生に限らず、九歴家の姉妹達には誠実たれとXくんは常に言っていた。
それを違えるとは彼には思えなかったのだ。
人間、誠実なだけではやってはいけない。
だけど、根角の前では彼女たちは常に誠実だったのだ。
Xくんはそれを信じていた。
Xくんが言うなら、信じてみようと思った卯月は、
「解った。受けるよ、弥生姉、この勝負」
といった。
弥生はにっこり笑い、
「そう、じゃあ、その三つはうちの方で買わせてもらうわね。あんたが買ったら、さしあげるわ」
と告げた。