15 【卯月クエスト・オフィス】営業中
「こんにちは~ポスター見て来ました~」
女性客が卯月の事務所【卯月クエスト・オフィス】への最初の客として訪れた。
第一の開拓地【クリーミービーチ】で撮影した卯月の水着写真の効果だった。
「いらっしゃいませ。【卯月クエスト・オフィス】社長兼、クエスト・ガイド、の九歴 卯月と申します」
「あ、ポスターの人だ。やっぱり実物の方がもっと可愛い~水着も良かったけどこの制服も良いな~って思ってさ~」
「この制服は、当店オリジナルの制服になります。まだ、クエスト・ガイドは確立されたばかりですので、決められた制服というのは存在しないんですよ。クエスト・ガイド・オフィス毎に独自の制服で運営しております」
「うんうん、それで、私達は制服の可愛さでここに決めたんだよね~他の会社は規模は大きいみたいだけど、制服がまだ、ちょっとね~」
「ありがとうございます。実は制服は時間をかけて作っていまして、そこを褒められるとつい嬉しくなってしまって――えへへ」
「卯月社長、接客中ですよ」
「あ、ごめん、Xくん、つい嬉しくって……」
「Xくん?」
「あぁ、ごめんなさい。うちの従業員です。怪しく見えるかもしれないけど、怪しくないので怪しまないで」
「ぷっ、あっはっは、あ~おかし~なんか面白い、ここ。私、気に入っちゃった。じゃあ、【クリーミービーチ】プランでお願いします」
「はい、ありがとうございます。」
初めての営業は上手く行きそうな感じがした。
「社長……」
Xくんが事務所の外を指さす。
そこには――
「ちょっとパパ、何してんのよ、営業妨害よ、どっか行って」
「私はだなぁ~お前が一人でやっていけるかどうか心配で……他の子のようにもっと従業員を雇うべきではないかと――」
「今は、二人で十分――いえ、二人が良いの!だから邪魔をしないで」
「おい、まさかあの変態オオカミ男と何かあるんじゃ……」
「パパが思っているような事は何もないわよ。今はね」
「今はって、その内、何かあるのか?」
「さぁ~それはどうでしょう?」
「ぱ、パパは許さんぞ、あんな何処の馬の骨ともわからん――」
「馬の骨じゃなくてオオカミさんだよ。だから私、食べられちゃうかもね?」
「なんだとー許さん、許さんぞ私は!!」
「はいはい、邪魔だから、どいたどいた」
「卯月、パパの話を聞きなさい」
「べぇ~だ!」
卯月はペロッと舌を出し、父、師走を追っ払った。
娘を心配して来てくれるのはありがたいが、試験の時の妨害工作の仕返しとばかりにちょっぴり、イジワルをしてみた卯月だった。
師走に心配されるのも解った。
姉妹達や他のクエスト・ガイド・オフィスの様に大所帯ではないので、どうしても他のクエスト・ガイド・オフィスよりも出遅れてしまっている事は否めない。
だけど、それはそれでも良いと思っている。
だって、好きな人と一緒に商売が出来るんだから――
そう思う卯月の顔は、十分幸せそうだった。
今日も良い天気で冒険日和。
頑張らなくちゃ。
卯月は今日も元気です。
「こんにちは~ポスター見て来ました~」
女性客が卯月の事務所【卯月クエスト・オフィス】への最初の客として訪れた。
第一の開拓地【クリーミービーチ】で撮影した卯月の水着写真の効果だった。
「いらっしゃいませ。【卯月クエスト・オフィス】社長兼、クエスト・ガイド、の九歴 卯月と申します」
「あ、ポスターの人だ。やっぱり実物の方がもっと可愛い~水着も良かったけどこの制服も良いな~って思ってさ~」
「この制服は、当店オリジナルの制服になります。まだ、クエスト・ガイドは確立されたばかりですので、決められた制服というのは存在しないんですよ。クエスト・ガイド・オフィス毎に独自の制服で運営しております」
「うんうん、それで、私達は制服の可愛さでここに決めたんだよね~他の会社は規模は大きいみたいだけど、制服がまだ、ちょっとね~」
「ありがとうございます。実は制服は時間をかけて作っていまして、そこを褒められるとつい嬉しくなってしまって――えへへ」
「卯月社長、接客中ですよ」
「あ、ごめん、Xくん、つい嬉しくって……」
「Xくん?」
「あぁ、ごめんなさい。うちの従業員です。怪しく見えるかもしれないけど、怪しくないので怪しまないで」
「ぷっ、あっはっは、あ~おかし~なんか面白い、ここ。私、気に入っちゃった。じゃあ、【クリーミービーチ】プランでお願いします」
「はい、ありがとうございます。」
初めての営業は上手く行きそうな感じがした。
「社長……」
Xくんが事務所の外を指さす。
そこには――
「ちょっとパパ、何してんのよ、営業妨害よ、どっか行って」
「私はだなぁ~お前が一人でやっていけるかどうか心配で……他の子のようにもっと従業員を雇うべきではないかと――」
「今は、二人で十分――いえ、二人が良いの!だから邪魔をしないで」
「おい、まさかあの変態オオカミ男と何かあるんじゃ……」
「パパが思っているような事は何もないわよ。今はね」
「今はって、その内、何かあるのか?」
「さぁ~それはどうでしょう?」
「ぱ、パパは許さんぞ、あんな何処の馬の骨ともわからん――」
「馬の骨じゃなくてオオカミさんだよ。だから私、食べられちゃうかもね?」
「なんだとー許さん、許さんぞ私は!!」
「はいはい、邪魔だから、どいたどいた」
「卯月、パパの話を聞きなさい」
「べぇ~だ!」
卯月はペロッと舌を出し、父、師走を追っ払った。
娘を心配して来てくれるのはありがたいが、試験の時の妨害工作の仕返しとばかりにちょっぴり、イジワルをしてみた卯月だった。
師走に心配されるのも解った。
姉妹達や他のクエスト・ガイド・オフィスの様に大所帯ではないので、どうしても他のクエスト・ガイド・オフィスよりも出遅れてしまっている事は否めない。
だけど、それはそれでも良いと思っている。
だって、好きな人と一緒に商売が出来るんだから――
そう思う卯月の顔は、十分幸せそうだった。
今日も良い天気で冒険日和。
頑張らなくちゃ。
卯月は今日も元気です。