これは、太古の昔の物語――

「ふぁ~っ」
 オルオティーナはあくびをした。
 退屈だったのだ。
 彼女は今の時代のあらゆる武道大会で優勝し、あらゆるミスコンテストでも優勝した。
 他にも強者として、女として目指した栄誉は大体、手に入れた。
 宝石なども集めてみたが、収集しすぎると逆に飽きた。
 お洒落をしてみたが、大体のファッションは網羅した。
 後は結婚、出産くらいかと思っていたが、自分に釣り合う男が見つからない。
 これだと思う男には大体相手がいる。
 その相手から奪う事も考えたが、相手が出来た男には多少価値が下がった感じがしていた。
 相手がいるからこそ磨かれる価値もあるのだが、彼女はそれを見出す事は出来なかった。