オッサンは元々、悪魔で、願いを叶えるって言う欲望につられてやってきた奴の夢を食べて生きていたけど、あいつの真っ直ぐな気持ちに触れて、悪魔を辞めて精霊になった。
 そして、あいつが余りにも不憫なので仕方なく、俺達に真実をつげにきたんだ。

 普通は他人の夢の為に、そこまでやる奴はいなくて、途中で夢を叶える力は消える。
 オッサンはその叶えられずに徒労に終わった夢を食べて生きて来たらしい。
 だけど、あいつは、仲間はずれにした俺達の為に、最後まで耐えたんだ。
 オッサンの話だと、六年間耐えきった、あいつは残り一年になってしまった寿命を全うするため、余生を静かにすごそうとしているらしい。
 誰にも理解されず、たった一人で。