あいつは俺達の願いは自分が叶えてあげると言ったが、そんな事、信じられるか。
 俺達はあいつを仲間から外し、疎遠になった。
 俺達は悔しいから、努力して、それぞれの夢を自分達の手で叶えつつある。
 裏切り者の話は聞かなかった。
 風の噂で、どこかに転校したとか聞いたがそんなの知ったことじゃ無かった。
 そう、あいつは裏切り者。
 そんな奴がどうなろうと知ったことじゃないはずだった。

 なのに、祈願石の精霊のオッサンが今になって現れ、真実を告げたんだ。
 裏切り者だったはずのあいつは裏切り者じゃなかった。
 それどころか、友達だと信じている俺達の為に今も苦しんでいて……。
 俺達の夢の実現はあいつの苦しみの上になっていたんだと聞かされたんだ。