何でもありの奇跡を起こすクアンスティータ・パールが最大の宝となるのに時間はかからなかった。
 だが、気の弱いミールクラームがクアンスティータ・パールとともに、エンテオアの命を預かる事は荷が重かった。
 そこで、ミールクラームの従属側体であるクアンスティータ・レマが代わりにエンテオアの身柄を引き取ったのだ。
 そこで、パラアッテとクレソラが世話をすることになったという経緯がある。
 また、クアンスティータはエンテオアの核を体内に吸収したニナによって生み出されたので、エンテオアは祖父のようなものである。
 父、怪物ファーブラ・フィクタはその祖父であるエンテオアを倒したという微妙な間柄ではある。
 だが、豪快な性格であるエンテオアはそんな事、微塵も気にしてなかった。
 元々は、自分を核にして欲しいとやって来た怪物ファーブラ・フィクタに対し、
「欲しくば、俺様を倒して見せろ。そうすれば、遠慮なくもっていけ」
 と伝え勝負し、怪物ファーブラ・フィクタはそれを成し遂げただけの話だ。
 その結果に対して異論を唱えるのはむしろ、無粋というものだ。
 むしろ、愛娘、レインミリーを失っていた時の悲壮感漂っていた頃の怪物ファーブラ・フィクタと魔女ニナを見ていたエンテオアは同情すらする。
 筋の通らない事はエンテオアも嫌いなのだ。