力を全て失ったとき、それは最期の時を迎える時とカウェア達に教わったのだ。
 それを知らなかったら、手ごたえのないまま、次々と攻撃し、全ての力がなくなったところで始末されるだけだった。
 現実世界にいたところは無敵の強さを誇っていた牛虎狼三兄弟も、クアンスティータ・スペースワールドの中に至っては無力な存在でしかなかった。
 クアンスティータ・スペースワールドの中に入れて正直、調子に乗っていた。
 クアンスティータといっても所詮、赤子。
 ちょろいもんだと。
 だが、実際にちょろかったのはむしろ、自分達の方だった。
 クアンスティータは七つの本体と十七の側体の二十四体あり、それぞれが別の行動をとると言う。
 クアンスティータ・ファムトゥの場合は外様モンスターを受け入れ、利用するという方針だった。
 ただ、それだけの事だった。
 生まれる前から恐怖の対象となり不動の最強の座に君臨するクアンスティータをどうにかできると考える方が間違っていた。
 圧倒的な力を示したフェラリス・ミシェオでさえも、ファムトゥ・ワールドのごく一部の事に過ぎない。
 ファムトゥ・ワールドは広い。
 まだまだ、彼らの知らない秘密が隠されているのだ。
 そんな宇宙世界が二十四も所有しているクアンスティータ。
 改めて、恐ろし過ぎる化獣(ばけもの)だと思った。
 三兄弟はそれをかみしめるのだった。