野牛丸「すまなかったな女達よ」
遊虎吉「ほんま、助かったで」
余狼彦「なぜ、俺たちを助けた?」
カウェア「別に、大した理由じゃありません。私たちはフェラリス・ミシェオが気に入らないから邪魔をした。ただ、それだけです」
アヌブイ「私たちにもそれなりに理由があるだけです」
遊虎吉「なんやねん、あのえげつないバケモンは?」
アヌブイ「フェラリス・ミシェオです。さっきのは大元のモデルじゃないみたいですけど……」
 牛虎狼三兄弟は戦慄していた。
 クアンスティータに様々な力をもらい、無敵だと思っていた。
 が、現実にはもっととんでもない化け物がいた。
 牛虎狼三兄弟はかなりの数の特殊能力を持っていた。
 が、その力の大半はフェラリス・ミシェオに吸い取られていった。
 そして、吸い取られた力は二度と使えなかった。
 特殊能力の使用権利が牛虎狼三兄弟からフェラリス・ミシェオに移ったのだ。
 力を他者から完全に奪う力をフェラリス・ミシェオは持っていた。
 つまり、フェラリス・ミシェオは外様モンスターと戦えば戦うほど、力を奪い取り、厄介な存在へと変わっていくという事だ。
 弱点属性なども特に見つからず、理不尽に、力を奪われていく。
 ただ、そんな感じの戦闘だった。
 フェラリス・ミシェオはただ、攻撃を受けていた。
 受けたうえで、力を奪っていった。
 牛虎狼三兄弟が生きていたのはただ、単純に、力を全て失う前に、戦線離脱したことに他ならなかった。