傍目には愚か者に映るかも知れない。
 わざわざ脅威となるかも知れない何かを解放して、また、封印しているという行為は一見、無意味にも感じる。
 だが、解放者達はその衝動を抑えられない。
 例え、それが、自らの身を滅ぼす愚かな行為だったとしても。
 禁存館のある星に向かってきている、三名の解放者達――
 彼女達もそんな愚か者に属していた。
 ラエタリタ、ラエセンティア、ポステリタ――
 その名を持つ、解放者達はルールを決めていた。
 ラエタリタが解放した禁存はラエセンティアとポステリタが、
 ラエセンティアが解放した禁存はラエタリタとポステリタが、
 ポステリタが解放した禁存はラエタリタとラエセンティアが、
 それぞれ、封印する。
 解放した解放者は決して、手を出さない。
 例え、仲間が消え去る事になったとしても。
 仲の良い三名だったが、それだけは鉄則のルールだった。