早速、夢太郎は夢を見る。
 だが、夢の中で手に入れた武器はただの木の棒だった。
 加工も何もされていないただの棒っきれだった。
 夢太郎の夢はただ夜に見る夢だけではない。
 希望の詰まった夢をも意味している。
 強制されて見る夢は大した力を持たないのだ。
 束縛される事もなく自由に見てこそ、その真価を発揮するのだ。

 期待はずれのアイテムが出てきた事に落胆する紗雪や研究者達。
 だが、落胆している状況ではなくなった。
 太郎シリーズが生み出される研究所に怨認が攻めてきたのだ。

 攻めてきた怨認の名前は【首狩り】。
 大きな鉈のような物を持ち、人の首を狩る悪鬼だ。
 その【首狩り】が首飾りのように首をつなげてさげている。
 その首には見覚えのある首もいくつか混じっていた。

 前に出発した太郎シリーズだ。
 怨認退治に向かった他の太郎達は返り討ちにあい、無惨にも首を狩られていたのだ。
 夢太郎は【首狩り】に挑んだが、ただの棒っきれでは相手にならず、吹っ飛ばされて気絶した。