また、太郎にはお供にする動物がお約束としてある。
 桃太郎には、犬、猿、雉が。
 金太郎には、熊が。
 浦島太郎には、亀などがついてくる。

 夢太郎にもまた、お供になる存在が必要だった。
 夢には悪い夢を食べてくれる獏(ばく)が必要だからと獏の化身がまず、当てられた。
 それと、紗雪は猫好きなので、猫又(ねこまた)。
 また、紗雪の名前から雪女(ゆきおんな)。
 この三名が選ばれた。
 獏の化身の名前は耶美夜(やみよ)。
 猫又は仁椰(にや)。
 雪女は吹雪(ふぶき)
 三人とも女の子だった。
 三人の役目は夢太郎が眠っている間、彼の身体を守る事。
 寝ている間は身体が無防備だからだ。

 こうして、夢太郎と三人お供による冒険が予定された。
 この冒険の報酬は紗雪との結婚。
 これもお約束だ。
 昔の伝承に添う形なので、これは紗雪も拒否出来ない事だった。
 好き嫌いは別として。

 夢太郎達はあれよあれよと言う内にどんどん支度を進められていった。
 夢太郎は睡眠を取るように命じられた。
 夢で戦う武器を手に入れるためにだ。