序章 キス・オブ・プリンス
「柾稀(まさき)君。正気かね?」
「くどい。僕が愛したのは彼女だけだ。そんな役目、やりたい人間がやればいいだろう。僕は降りる」
柾稀と呼ばれた少年は突っぱねる。
非の打ち所のない好青年――若松 柾稀(わかまつ まさき)は誰もが認めた【キス・オブ・プリンス】の座を降りると言った。
キス・オブ・プリンス――それは人類を未曾有の危機から救う救世主でもある。
世の乱れは神の逆鱗に触れた。
神は百八十四名の乙女を永遠の眠りにつかせた。
眠りについた乙女が核となり、百八十四体の異形の物体が世界を席巻した。
異形の物体を止める方法は、ただ一つ、内部に進入し、核となっている乙女に目覚めのキスをする事。
太古の昔より、乙女の目覚めを誘うのは王子様のキスと相場が決まっているからだ。
だからこそ、核の少女達が不快にならないような誠実な好青年が世界中の中から選ばれた。
それが、若松 柾稀だった。
「柾稀(まさき)君。正気かね?」
「くどい。僕が愛したのは彼女だけだ。そんな役目、やりたい人間がやればいいだろう。僕は降りる」
柾稀と呼ばれた少年は突っぱねる。
非の打ち所のない好青年――若松 柾稀(わかまつ まさき)は誰もが認めた【キス・オブ・プリンス】の座を降りると言った。
キス・オブ・プリンス――それは人類を未曾有の危機から救う救世主でもある。
世の乱れは神の逆鱗に触れた。
神は百八十四名の乙女を永遠の眠りにつかせた。
眠りについた乙女が核となり、百八十四体の異形の物体が世界を席巻した。
異形の物体を止める方法は、ただ一つ、内部に進入し、核となっている乙女に目覚めのキスをする事。
太古の昔より、乙女の目覚めを誘うのは王子様のキスと相場が決まっているからだ。
だからこそ、核の少女達が不快にならないような誠実な好青年が世界中の中から選ばれた。
それが、若松 柾稀だった。