だが――
「あ、いたいた。やっぱ、ここに居たか」
 一人の少年が神唯の元にやってきた。
 少年の名前は松村 宗雪(まつむら むねゆき)。
 神唯の数少ない友人、いや親友だった。
 優等生でもあった彼は神唯の事をいろいろ気にかけてくれていた。
 心残りがあるとすれば、この親友との別れくらいだろう。
「宗雪、俺の事はほっとけって言っていたろ」
「そういうな、僕はお前と一緒に行動したいんだ。黙ってどっか行ったりされたらたまらないからな」
「なんで、そう思うんだ?」
「何となくさ。どっか行くなら僕も連れていけ。そう思っているよ」
「やめとけ。お前にゃ無理だ」
「神唯が大丈夫なら、僕だって大丈夫さ」
「どうなっても知らねぇぞ」
「僕はお前に興味がある。ただ、それだけさ」
「勝手にしろ」
「あぁ、勝手にするさ」
 二人の少年はそのまま、昼寝を続けた。
 永遠の少女が現れるまでの僅かな時間を――

 しばらくして、二人の少年の運命を変える少女が現れる。
 エレリアと名乗る不思議な少女が。

 聖戦が再び始まろうとしていた。