――さて――
「友規どの、どういう訳でござる」
 拙者は友規どのに詰め寄った。
「悪りぃ、勇作。あいつ、言い出したら聞かねーから」
「詳しく、説明をこうでござるよ」
「そうだなぁ、何から説明したら良いかな?じゃあ、まず、【ファースト・クイン】の説明からだな。これは【ファースト・レディー】と【クイーン】を合わせた造語で、女の子のナンバーワンを決める大会みたいなもんだな」
「ミスコンみたいなものでござるか?」
「まぁ、そうだな。そんなもんだ。違うのはシステムだな」
「システム?」
 ミスコンと拙者がどう関係あるのかさっぱり解らんでござるな。
 システムというのもいまいちピンとこない。
「ミスコンってのは綺麗な女の子しか基本的に活躍できねーだろ?」
「そうでござるな」
「【ファースト・クイン】は別に綺麗じゃなくても、それこそ、女じゃなくても参加出来るんだよ」
「せ、拙者に女装しろと?」
「ちげーよ。百合愛、このオタク部屋、毛嫌いしてたけど必要だっつってたろ?」
「そうでござるな」
「この部屋見てみろよ、至る所に置かれた女の子のイラストとフィギアの山」
「まぁ、おなごが好みそうな部屋ではないでござるな」
「ポイントはそこじゃねぇよ。それらの殆どがお前の自作だってとこだよ」
「照れるでござる。何となく描いてみたもののはまってしまったでござるよ」
「百合愛はその自作出来るデザインの力を借りたいんだよ。自分がてっぺん取るためにな」
「どういう事でござる?」