だが、本音の部分を言えば、姉は弟が羨ましかった。
 自分を装う事無く、欲望のままに生きる弟が。
 実は、紗唯は誰にも秘密にしている事がある。
 自分のイメージではあり得ない事のため、遠ざけていた。
 いや、そもそも、そんな世界があるなんて事は知らなかった。
 偶然、弟の部屋で見つけてしまうまでは――
 最初は何なのか、解らなかった。
 何であんなものがあるのか。
 さりげなく弟に聞いてみようかと思ったが、本題には入らず、何となく、どういう趣味をしているんだと聞くと、出るわ出るわ、弟の特殊な趣向。
 だが、その中に、彼女の求めていたものは存在した。