光輝君と渚ちゃんはそれぞれ、ジェントルカップとレディースカップの百位圏内に入るトッププロプレイヤーでもあるんだ。
 対して、僕は【ナリカク】を初めてまだ、二ヶ月ちょっとの超初心者。
 世界大会どころか、地方の大会を勝ち抜く方法すらよく解っていない全く頼りない立場だ。
 光輝君と渚ちゃんは仲良し幼馴染み五人組の内の二人だった。
 他に、陽炎 時雨(かげろう しぐれ)さん、川霧 銀河(かわぎり ぎんが)君、星霜 烈火(せいそう れっか)君の三人が居て、渚ちゃんは紅一点だ。
 みんな、渚ちゃんの事が好きだったみたいで、渚ちゃんが【ナリカク】を始めたのを見て、他のみんなも【ナリカク】を始めたみたいだ。
 その中でも、渚ちゃんと光輝君は別格で、他の三人は出遅れてしまったみたいだ。
 とは言っても、僕からすれば、他の三人も雲の上の人だけど。
 途中で、僕は渚ちゃんの誘いでこの仲良しグループに入れたんだけど、渚ちゃんが好きな他の男子達にとっては招かれざる客と言った感じだった。
 ただ一人、光輝君だけは、親切にしてくれたけど、正直、なかなかそこに居場所が無かった。
 そんな時、光輝君と渚ちゃんが僕を【ナリカク】の世界に誘ってくれた。
 一緒の事をすれば、仲良くなれると思って誘ってくれたんだ。
 だけど、初戦は惨敗。
 その後も連敗だった。
 才能のさの字も無かった僕は、為す術なく敗北を繰り返した。
 それを見かねたのか、光輝君と渚ちゃんは忙しい試合の合間に交代で、僕に指導をしてくれた。
 そして、ついに、念願の一勝をしたある日、光輝君と渚ちゃんにそれぞれ呼び出されたんだ。