私の名前は温水 温子(ぬくみず あつこ)――
 氷室 涼一(ひむろ りょういち)のいとこだ。
 彼のおかげというべきか、彼のせいというべきか、私は微妙な立場にいる。
 例外とは涼一君の事。
 今では彼、ただ一人だけが、宇宙でその存在感を示している。
 地球では彼の事を評価する者と裏切り者と罵る者の二つに意見が分かれている。
 いとこである私が微妙な立場だというのもそのためだ。