「あぁ……俺のオーディーンがぁ……」
「見たか、おれのルシファー堕天モードサタンを」
 二人の選手が戦っている。
 片方の選手が勝ったようだけど、残念ながら、この二人は彼らには遠く及ばない。
 想像力が低すぎる。
 正直、全く話しにならない。
 自身の想像力をキャラクター化させて戦う夢命戦(ゆめいくさ)――
 黎明期から、イマジネーション・キャンドルシステムという一つの進化を経た。
 想像したものをフィギュアのように、形づくり、その頭頂部にろうそくの芯のようなものをつけている。
 これの名前をイマジネーション・キャンドルと呼ぶ。
 夢命戦は元々、想像力を使って戦うギャンブルとして始まったが、敗れた場合、想像力を傷つけるという欠点があった。
 だけど、イマジネーション・キャンドルに想像力をコピーすることによって、選手本人の想像力を傷つけるという欠点を解消した。
 負けたらショックは受けるが想像力に負担をかけるという事は無くなったという事でそれは爆発的に次世代娯楽として浸透した。
 それは、地球を飛びだし、宇宙規模での大会にまで成長した。
 地球発祥の娯楽として、宇宙人達の間でも広まったのだ。
 だけど、それが、地球人の傲慢さを産んだ。
 その結果、ただ、一人の例外を除き、宇宙規模での大会では地球人は全く勝てないという無様な醜態をさらすことになった。