「我妻 蘭菜だろ、あんた?かぶり物取ったら?」
「残念だったな、兼六 庄助、私は我妻 蘭菜などではない。闇の支配者、バハムートだ。バハムート様と呼ぶが良いわ」
「いい年して中二病か?」
「だまれだまれだまれ!」
 蘭菜が怒鳴る。
 俺は耳をほじくり、やれやれと言った表情で見る。
「年下のくせに生意気なのよ!」
「年上なら年上らしく、後輩に迷惑かけないで下さいよ蘭菜先輩!」
「だれが、あんたに私のファーストネームを呼んで良いと言ったのよ」
「あ、じゃあ、認めるんだ?自分が我妻 蘭菜だって」
「認めないって言ってるでしょ。いちいち細かい事にうるさい男ね」
「はいはい、それはすみませんね」
 俺はどうでもいいような態度で対応した。
 本当に、甘奈先輩の双子の姉なのか?と思うくらい幼稚な性格をしているように感じたからだ。

 この愚かな先輩には言いたい事は山ほどあるけど、そんな事をしていたら昼休みが終わってしまう。
 それが解っている甘奈先輩が割って入ってくれた。