そして翌日――。
「契約者しょーすけ、さあ、おいなりさんだ。食べて良いぞ」
「何を言う。こっちのおにぎりの方が美味しいぞ」
「ちょ、ちょっと待ってくれよ、二人とも。どうしたんだよ、いったい?」
俺は二人が弁当を持って詰め寄ってくるのにちょっとばかり動揺した。
どちらも最初の一口を俺によこそうとしているからだ。
俺にしたらどちらも交互に食べれば良いと思うんだけど、最初の一口は自分の方にして欲しいとどちらも譲らない。
「さぁ、どっちの弁当を食べるのだ?」
「どっち?」
「いや、どっちと言われても……」
あっちを立てればこっちが立たないし、こっちを立てればあっちが立たない……。
俺、こういう状況苦手なんだけどな。
結局、俺の口を無理矢理こじ開けられておいなりさんとおにぎりを両方いっぺんに詰め込まれて、俺は窒息しかけた。
そのまま、俺は保健室に担ぎ込まれた。
勘弁してくれよ。