その時
「そこまでだ」
 でみちゃんの声がした。
 でもちゃんもいる。
「バカな、どうやって?」
 緑川が憎々しげな表情をした。
「絶対に結界は外せないはずだったのに」
 関山も悔しさを滲ませる。
「簡単な事だ。私だけでは無理なので、デモゴルゴンに協力してもらった」
 でみちゃんが答える。
「まさか、二人は犬猿の仲のはず」
「あたし達の作戦では……」
 緑川と関山の作戦ではでみちゃんでもでもちゃんでも結界は崩せないとふんでいたみたいだ。
 まさか、仲の悪い二人が協力するとは思っていなかったらしい。
「お前達が罠を仕掛けている間、私はデモゴルゴンにお前達の悪事の証拠を説明していた」
「私を裏切ったな。メデューサ、セイレーン」
「私は造物主デミウルゴス。私の目を誤魔化せると思うな、魔女達よ」
「くっ……ならば決着をつけよう出来損ないの造物主共」
「今夜、このヘタレの頭の中で待っている」
 そう言うと二人の魔女は去って行った。
 どうでも良いけど、俺の頭の中を決戦場に選ばないで欲しいな。

「大丈夫か、契約者しょーすけ」
「あ、ああ、何とか……助かったよ、サンキュー」
 でみちゃんの心配に俺は笑って答える。
「すまない。私は見抜けなかった。あの二人が魔女という事に」
「良いって、許せないのはあいつらだ。でみちゃんと協力して、あいつらをぶっ飛ばして欲しいな」
 俺は、でもちゃんにでみちゃんとの共闘を持ちかける。
「……良いだろう。今回だけは、私の方にもミスがあった。忌々しいが、デミウルゴス、お前と今回だけ、共闘しよう」
「うむ、今回だけだぞ」
「解っている」
 こうして、俺の好きな女の子二人が力を合わせる事が決まった。