第三章 課題図書

 ゴールデンウィークも間近となったある日、宿題が出た。
 課題図書を読んで感想を書くというものだ。
 最近、本を読まなくなった生徒を憂いた教師が本を読ませるのが目的らしい。
 俺も漫画をたまに読む程度で全然、本は読まねぇから当然やってくるように言われた。
 面倒臭ぇな。
 どうにか短縮して読んだことに出来ねぇかな……。
 そう思った俺は、でみちゃんに相談した。

「なぁ、でみちゃん、読んだ事に出来る裏技ってねぇかな?」
「あるぞ、契約者しょーすけ」
「マジで?どんなんだ、それ?」
「デミウルゴスフィールドに行けば、一瞬で読んだことにも出来る」
「それって、ひょっとして、俺の頭の中の事か?」
「そうだ。あそこではあらゆる事が可能となる。早速、今夜にでもやってみよう」
「そ、そうか、じゃあよろしく頼むわ」
「うむ、任せろ」
 俺は、今夜もでみちゃんと俺の頭の中で待ち合わせをした。

「ちょっと待ちなさい」
 そこへ、でもちゃんがやってきた。
 彼女は、この前、弁当の件ででみちゃんに負けた事を根に持っている。

「デモゴルゴン、貴様は負けたのだ。大人しく去れ」
「一回くらい勝ったくらいで勝った気にならないでね。その前は不戦敗してるって事、忘れてない?」
「うっ……」
 あぁ、俺が途中で起きたあれか……