明日のお昼――
 その単語の意味が俺にはよく解らなかった。
「明日のお昼だ。私はサンドイッチを作ろうと思っている」
「おいおい、なんだよ、明日の昼飯の事かよ。今、関係ねーじゃん」
「ある。私はここで作ろうと思っている。今日負けてしまったら私は購買部でパンを買うことになってしまう」
 何を言っているんだ、こいつは?
 俺の頭の中で昼飯を作るってのか?
 パニックとまではいかないまでも、多少混乱している俺の気持ちをよそに、でもちゃんもやってきた。

「ふはは、我が宿命のライバル、デミウルゴスよ。明日の昼食は私が作る。覚悟は良いか」
 デモゴルゴンも宣言する。
 うわぁ、でもちゃんも同じかよ。
「望むところだ。私は、パン、ハム、レタス、卵にシーチキンを用意した」
 デミウルゴスが献立を発表した。
「なかなかやるな。私はご飯、卵、豚肉、アスパラガス、海苔に調味料を用意した」
 デモゴルゴンも献立を発表する。
 おいおい、何をやろうってんだ、こいつらは……。

「勝った方がそこで調理する。異論はないな」
「ない」
 ゴゴゴという感じの音がする。

 二人は燃えている。
 逆に俺はちょっと、いや、かなり引いている。
 俺の頭の中で何をやっているんだ、こいつらは……と思ってしまう。