「やめてくれぇ~」
俺は思わず叫んだ。
後楽に【でみちゃん】と同じ事をして欲しく無かったからだ。
ただ――
「はい、兼六君、後で職員室に来るように」
「あ、はい」
俺は寝ぼけていたようだ。
数学の教師にこっぴどく叱られた。
「くそっ、ついてないぜ」
俺が職員室から出てくると【でみちゃん】が待っていた。
「契約者しょーすけ、何故逃げた?」
「は?何言って……」
夢の話に偕楽は関係無いのに何を言っているんだと思っていたがその後、信じられない事を聞いた。
「ふはは。デミウルゴスよ。お前の契約者は情けないな」
突然現れた後楽がまるで夢の続きの様な事をしゃべったからだ。
「あ、あの、いったい……」
俺は恐る恐る事情を聞こうとした。
だが、俺の願いも虚しく、考えたくない答えが返ってきた。
「我が名はデモゴルゴン。デミウルゴスに契約者しょーすけよ。次こそは雌雄を決するぞ」
「それはこちらも望む所だ。デモゴルゴン、君には負けん」
「あ、あぁ……そんな」
俺はショックを受けた。
後楽がライバルと言っていたのは【でみちゃん】の事だったのだ。
そして、後楽も【でみちゃん】同様、電波ちゃんだったのだ。
でも、なんで、後楽も【でみちゃん】も俺の夢の中に出て来たんだ?
それだけは解らなかった。
だけど、それを気にしている余裕は俺には無かった。
「契約者しょーすけ、こっちに来て作戦会議だ」
「は、はは、もう好きにして……」
俺は【でみちゃん】に連れられて階段下に作戦会議をしに向かった。
ショックがでかすぎて何も覚えちゃいなかったけど。
誰か、俺の青春を返してくれ。