「ちょっとパパ、何してんのよ、営業妨害よ、どっか行って」
「私はだなぁ~お前が一人でやっていけるか心配で…他の子のようにもっと従業員を雇うべきではないかと…」
「今は二人で十分…いえ、二人が良いの!だから邪魔をしないで」
「おい、まさかあの変態オオカミ男と何かあるんじゃ…」
「パパが思っているような事は何もないわよ。今はね」
「今はって、その内何かあるのか?」
「さぁ~それはどうでしょう?」
「ぱ、パパは許さんぞ、あんな何処の馬の骨ともわからん…」
「馬の骨じゃなくてオオカミさんだよ。だから私、食べられちゃうかもね?」
「なんだとー許さん、許さんぞ私は!!」
「はいはい、邪魔だからどいたどいた」
「卯月、パパの話を聞きなさい」
「べぇ~だ!」
卯月はペロッと舌を出し、父、師走を追っ払った。
娘を心配して来てくれるのはありがたいが、試験の時の妨害工作の仕返しとばかりにちょっぴりイジワルをしてみた卯月だった。
師走に心配されるのも解った。
姉妹達や他のクエスト・ガイド・オフィスの様に大所帯ではないので、どうしても他のクエスト・ガイド・オフィスよりも出遅れてしまっている事は否めない。
だけど、それはそれでも良いと思っている。
だって、好きな人と一緒に商売が出来るんだから…
そう思う卯月の顔は十分幸せそうだった。
今日も良い天気で冒険日和。
頑張らなくちゃ。
卯月は今日も元気です。
