小さい頃…
写真でだ。
根角がどこかで写して来た写真の場所にそっくりだった。
小さい頃、その場所に連れて行け連れて行けとだだをこねた事もあった場所の一つだった。
「ねず…ちゃん…なの…?」
卯月がつぶやく…
さすがに鈍い卯月でも次第にXくんの正体に気付き始めた…。
頬に涙がつたう…
生きていた…
生きていてくれた…
会いに来てくれた…
「うぅ」
嬉しさのあまり嗚咽が漏れる。
だが、訳あって顔を隠しているという事を思い出し、Xくんに話を会わせる。
「え、Xくん…こ、ここは…」
「ここは、昔、幼馴染みがこの場所を移した写真を気に入ってここに行かせろ、行かせろときかなかったんですよ。だから僕はこう言ってやりました」
「お前がクエスト・ガイドになれたら連れてってやるよ…」
「…えぇ…そうです」
「その人…立派なクエスト・ガイドになれましたかね…」
「えぇ…なれたと思います。少なくとも僕はそう信じていますよ」
「ありがとう…うぇぇほんどぅにありがとう…」
「泣くような事は僕は言ってませんよ」
「そ、そうですよね…えへへ、すみません…」
「夜も近いし…帰りましょうか」
「はい…」
こうして二人の寄り道は終わり事務所へと帰路についた。