その隙にXくんはお宝の所在を確認し、
「こう、するんです!」
と左側の首を右側の首の方に蹴り飛ばした。
「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁっ!」
大きなうなり声をあげるボス。
左右の首の属性は反属性にあたり、接触すればダメージを与える事ができるとふんだのだ。
だから、ずっと中央の雷属性の首を基準にして、右の首は左に、左の首は右に決して向かなかったのだ。
Xくんはそれを冷静に判断して機転を利かせたのだ。
冒険に関しては卯月よりXくんの方が一枚も二枚も上だった。
彼女とは役者が違うといった感じだった。
「すごい、倒したの?」
「違います。倒してません。あの程度で倒れるならボスとは言いません。反属性同士接触してちょっとショックを受けただけです。長居は無用です。逃げますよ」
「あ、はい…」
二人は第三の開拓地を後にした。