ボスの右側の首がファイヤーブレスを噴いた。
 卯月は華麗な身のこなしでそれを避けると
「ボスの属性は火と…」
 とつぶやいた。
 するとXくんが叫んだ
「違う、来るぞ!左!」
「へ?うぁ…って、危ない」
 ボスの左側の首がコールドブレスを噴いたのだ。
 属性は単純に火という事では無いらしい。
 右側が火で左側が氷…
 だとすると中央の首も何か別の特性を持っている可能性がある。
 卯月はそう予想した。
ビカッ!ガラガラガラ
ドカン
 卯月の予想通り、中央の首からは別の属性、サンダーブレスが来た。
 そして…
「卯月さん、もう良いです。大体わかりました。後はお宝を確認して帰りますよ」
 Xくんが撤収の指示を出す。
「え~もう?これからが良いところなのに…」
 卯月は何故か残念そうだった。
 だが、ボスは簡単には帰してくれなかった。
 執拗に卯月を追いかけ回す。
「ちょっ、ちょちょちょ、ちょっと待ってぇ~もう、しない、何もしないってば~見逃してぇ~」
 卯月は逃げ回る。