三番目の開拓冒険はボスのいる危険な場所だった。
クエスト・ガイドの仕事はボスの確認とそこに巣くうモンスターの確認が主な仕事だった。
卯月の好みから言えば、この仕事が一番やりたかった仕事でもあった。
「さぁ、かかってきなさいモンスター」
目がメラメラと燃えている。
序盤からやる気満々と言った所だった。
「卯月さん…言っておきますけど、我々の目的はモンスターを倒す事ではありませんよ」
「え?違うの?」
「もはや、天然ですね…モンスターやボスを倒すのは冒険者の仕事です。我々が倒してどうするんですか…」
「そうなの?なんかちょっとがっかり…」
「モンスターを倒したかったら冒険者になって下さい。我々の目的はモンスターやボスの生態調査、及びお宝の所在の有無の確認などです」
「えぇ…そうなの?」
「惚けてるんですか?今、あなたに合格させた事をちょっぴり後悔しましたよ」
「わ、わかってますよ。冗談です。冗談。本気にしないでくださいよ~」
「…どこまで冗談なんだか…」
「えへへ…」
笑って誤魔化す卯月だったが、本当は知りませんでしたと顔に書いてあった。
だが、こんな所でもめていても仕方なかった。
卯月はXくんと第三の開拓地に住むモンスターを調査し始めた。
この場所は湿地地帯で地面がぬかるんでいてかなり歩きにくかったため、足をとられ、モンスターに攻撃されそうになったり結構危ない場面もあった。
だが、これこそ冒険!と俄然やる気になる卯月だった。
Xくんとの見事な連携で危険を避けて来て無事にボスの間までたどり着いた。
ボスは三つの首を持つオオトカゲだった。
この地方の固有種らしい。
大きい。
体長は12メートルと言ったところか…