二つ目の開拓冒険地はどうやら古代遺跡の様な場所だった。
 古代遺跡と言ってもかなり小規模でせいぜい2、30人くらいが生活していたくらいのレベルの場所だった。
 あまりにも小さいので今まで見つからなかったといった所だろう。
 本当はその先のジャングルが目的地だったのだが、この遺跡を偶然、発見したので急遽、この場所を第二の開拓冒険の地としたのである。
 未開発の場所へと足を踏み入れるという事は予定外の事も度々起きる。
 場所の変更もその内の一つと言えよう。
「Xくーん、こっちに何かありますよ~」
「何ですか、…あぁこれは…またまた、大発見ですよ、卯月さん。貴女は開拓神(かいたくしん)に愛されているのかも知れませんね」
「へへ~そーかな?」
「おだてに弱く、騙されやすそうなのが玉に瑕ですけどね(笑)」
「あー言ったな~気にしてるのに~」
「それは失礼…でも僕は好きですよ。無邪気で」
「それ、褒めてるの?」
「そうですよ」
「何か子供みたいとバカにされているような…」
「そんなことはありません。冒険者もそうですが、クエスト・ガイドにとって必要な要素の一つは純粋な探求心だと僕は思っています。そういう意味では卯月さんは他のクエスト・ガイドさん達より優れていると思いますよ」
「そうかな~…それ褒められてるのかな~」
「褒めてますよ。夢を無くした開拓者なんておかしいですからね。卯月さんは開拓者の素質があると思います」
「ありがと。Xくんがいなかったらまだまだ、ダメダメな私だけど、一日も早く一流のクエスト・ガイドになるように頑張るよ」
「期待してますよ」
「うん」
 何となく、Xくんと一緒に居るのが落ち着いて良い感じだな…
 卯月はそう思った。
 根角みたいに頼りになる…
 そう思った。
 そこまで思っていても正体が根角だと気付かないのが卯月らしいのではあるが…