「後、この場所からそう遠く無い位置に行くとなるとこことここですかね…」
「ふむふむ…勉強になります」
真剣な表情で頷きながらメモを取る卯月。
それを見ていたXくんは…
「はは…」
「え?」
「あ、あぁ失礼…ちょっと懐かしいな何て…」
「何がです?」
「いや、懐かしい思い出を思い出してしまったような…」
「へぇ~どんな思い出ですかぁ」
「…その人は良い所のお嬢様なんですけど、全然、お嬢様らしくないんですよ…ちょっとドジでどこか抜けているって言うか…何となく放っておけないって言うか…」
「幼馴染みか何かの方ですか?」
「えぇ、まぁそうですね…」
「良いなぁ…私にも幼馴染みがいるんですよね。私達姉妹の道しるべ見たいな人なんですけどね」
「そ、そうですか…」
まさか、Xくんの言っている幼馴染みが自分のことだとは夢にも思わず、卯月は根角との思い出話を語った。
Xくんも幼馴染みの名前を伏せて語った。
同じ思い出話をしているのだが、それが同じだと気付いているのはXくんの方だけだった。
「へぇ~何だかXくんとは昔からの知り合いみたい。話が聞けて良かったです」
「そ、そうですか?それは良かった…」
「お互い、良い冒険をしましょう」
「そうですね。頑張りましょう」
出発前に卯月はXくんと誓いの握手をした。