これは、根角の愛読書【ファーブラ・フィクタ】という物語の主人公、吟侍(ぎんじ)が登場している少女に向かって言った言葉の受け売りでもあった。
作中では天才的な才能を発揮する吟侍に対して、嫉妬し妬んだ少女が彼に嫌がらせをしたのだが、吟侍はすぐに犯人である少女を突き止めてしまった。
少女は逆ギレし、何でも出来る天才に一生懸命努力しても上手くいかない人間の気持ちなんかわからないと言った。
その時、吟侍は
「おいらは別に天才じゃないよ…」
と言って前述の言葉を言ったのだ。
そして、補足するように説明を続けた。
吟侍の人生は人と同じ事をしていたら生き残れなかったから人がやらない努力を人が思いつかない工夫をし続けるしかなかっただけだ。
結果は後からついてきた。
それだけやっても全く、敵わない者(クアンスティータ)もいる…
挫折を味わっているのはあんただけじゃない…
というものだった。
言われて見れば確かにそうだった。
人と同じ事をしていても人より優れる訳がない…
人のやらない事をコツコツとやり続けた者だけがその栄光を掴む事が出来るのだと。