「…お待たせしました…さぁ始めましょうか…」
 遅れていた審査官が到着した。
 フードを目深にかぶりお面をしている…。
 見るからに怪しい出で立ちだった。
 胸元のバッチを見ると…
「あっ…」
 卯月は声を漏らした。
 審査官の胸には九歴コーポレーションのバッヂが…。
 父の回し者は審査官…
 そう思った卯月は自分が不合格になってしまう事を意識した。