聞いていると、次々に姉妹達が試験を合格したという報告を受けた。
 下手をすると自分だけ不合格?
 そんな不安がよぎっていた。
 と言うのも他の姉妹は第三試験では850点~870点くらい取れば合格ラインに達する状況だったからだ。
 卯月は920点を取らないと合格にはならない…
 モニターはどんな人達が来るかどうかもわからない…
 自分だけ不合格でもおかしくない状況だった。
「…審査官の人、遅いな…」
 審査官はどうやら到着が遅れているらしく、卯月は心配していた。
「へ、へへ…君ぃ可愛いねぇ…」
 卯月と一緒に待ち合わせをしていた一人目のモニターがいやらしい顔つきで彼女を見ていた。
 ゾッと悪寒がしたが、商売なので、そんな事はおくびにも出さずに平然を装った。
 まさか父の差し向けた人間?とも思ったが、愛する娘にこんな人間を送り込む訳はないと思い直した。
 師走は娘達に危険な仕事に就いて欲しくないだけで、嫌がらせをしたいという訳ではないのだ。