卯月は何とか3つ目の試験にまで進んでいた。
他の姉妹達も同じ様な目にあっていた様だが、父、師走の妨害工作があり、一つ目の試験は他の受験生より2、3割以上難しい問題が選出されていた。
これは、カンニングが出来ないようにと受験生、全員の試験内容が違うという事を逆手にとって娘達の合格率を下げるためにわざと難しい問題やイジワルな引っかけ問題を多く出して来たのだ。
二つ目の試験も判定員の一人が師走の息がかかった人間で、娘達にかなり辛口の評価をしていたのだ。
これは、師走の会社が大口のスポンサーだから出来た事だった。
そのせいで、娘達はみんなぎりぎりの通過がやっとだった。
三つ目の試験では卯月に至っては920点以上取らないと合格ではないという厳しい条件だった。
大体の受験者が第一試験と第二試験で点数を多めに取って第三試験の接客試験で800点ぎりぎりの点数で合格する感じになっていたからだ。
不可能では無いが、それでも、相当確率の低い合格率だった。
最終試験の日付はランダムに決められ、娘達の試験日はみんなバラバラだった。
卯月は一番最後の試験日だった。