「うづちゃん、俺、絶対、将来クエスト・ガイドになる…」
「クエスト・ガイド?何それ、ねずちゃん」
「うん、今、俺が考えた職業。誰もやってない俺だけの職業さ」
「へー、どんな職業なの?」
「冒険者っているだろ」
「うん、いるね~あちこち旅している人だよね」
「そうだね。だけど、今の冒険者って近場を冒険している人が殆どで本当の遠くを冒険している人って殆どいないんだってさ」
「そうなの…何で?」
「それは遠くの場所は未知の領域だからだよ。だから、少しずつしか進めない…」
「ふーん…」
「そんなのってつまんないと思うんだ。だから、俺、冒険者達に道とか教える職業に就きたいんだ。そのため、まずは、開拓して行こうと思ってる」
「危ないよぉ~」
九歴 卯月(くれき うづき)は幼馴染みの江藤 根角(えとう ねずみ)を心配する。
「あ、こら、江藤の所のガキ、卯月お嬢様にまたおかしな事吹き込んでるんだろ」
「おかしな事じゃねーもん。俺の大事な夢さ」
「まて、こら、お嬢様達に近づくなって言われているだろうが」
「へっへーんだ。じゃーな、うづちゃん」
「うん、バイバイ…」
卯月は根角の事が大好きだった。
根角はいつも色んな夢物語を語った。
全て、外の世界には何があるとかだった。
アイディアマンの根角は様々な夢想で卯月を楽しませた。