そして、翌日、詠稀を見送った場所に利休とハチは待ち合わせをした。
 遅刻など当たり前の二人だったが、この日は30分前には来ていた。
「何だ、ハチ、ピクニックに行くんじゃねーんだぞ。んーだよ、その大荷物は?浮かれてんのか?」
「りきゅーくんこそ、大きなバック持ってきてるじゃねーか」
「俺は、その…いろいろあんだよ」
「俺だっていろいろあんだよ」
「…ぷっ…らしくねーな、俺ら」
「…だな」
 まるで遠足に浮かれる子供の様にウキウキとしていた二人。
 学校行事でこんなに積極的に参加した事など記憶にない…。
 これは遊びじゃない…
 命がけの冒険だ…
 その事が二人の気持ちを引き締めていた。

 二人は30分間、話をして待ち合わせの時間になった。
 時計を見て時間を確認すると…
「じゃ、行くか…後悔すんなよ」
「そっちこそ…」
 二人はトラベル・フェザーで空を飛んだ。
 持ってきた大荷物は置いて来た。
 二人の冒険には必要ない…
 そう、判断したからだ。
 利休とハチ、凸凹コンビの冒険はたった今、始まった。