「そ、そっスよね…あれは派手な下着してたな~なんてね…赤もいたかも…」
ハチもつられてハッタリを言う。
「…一応、他で恥をかかないように教えておいてやるけど…【希世姫】がしている下着はたいがい白だよ。もちろん例外はいるけどね…」
と詠稀が付け足した。
「て、てめぇ見たこと…」
「見たというより見えたんだよ、それよりほんとに黒だったのか?」
「そそそ、そうなんだよな、珍しい【希世姫】だったんだよ…そうだ、そうに違いねぇ…」
「…そういう事にしておくか…パンツの話なんてどうでも良いし…」
「んだとぉ~パンツは男のロマンだろうが!」
「…あんたと一緒にするなよ。俺はそんなロマンなんて持った覚えはないね」
「う、うるせ、明日こそは白パンツも拝んできてやるよ」
「はいはい…言っておくが、付き合うのは出発するまでだ。後はあんたらで好きにやれよ」
「て、てめぇに言われなくてもわかってんだよ、んなこたぁ…よし、ハチ、ちょっと休憩したら次の特訓だ」
「お、おう…」
詠稀は結局、西高の三人のスカウトを断り、利休たちに付き合ってくれた。
利休達にとってはそれは、かなりありがたい事だったが、素直に感謝の気持ちを伝える事は苦手だった。
せめて、真面目に特訓をする事が彼らに出来る詠稀への感謝の印だった。