「りきゅーくん、俺も連れてってくれよ」
「おぉ、ハチか、おめぇも来るか。行こうぜ、冒険ってやつに…」
そっと後ろから聞いていたハチもついてくると言ってくれた。
「…俺はそこのあんたが参加するのには反対だけどな…」
「うるせーな、耶科居、俺は何処までもりきゅーくんについて行くんだよ。りきゅーくんが良いっつってんだから、いーんだよ。てめぇにとやかく言われたかねーんだよ」
「…俺は忠告したよ…」
「うるせぇ!」
「…あんたらに話したのちょっと後悔したよ…」
「てめぇの不幸は俺らの幸福なんだよ。なっ、ハチ」
「そっスよ。俺とりきゅーくんには切っても切れねぇ絆があんだよ」
「…やれやれ…好きにしてくれ…」
「だから、好きにするっつってんだろ、しつけーなてめぇも…」
「…解ったじゃあ、はい、これ…」
半ば、呆れたように嘆息した詠稀は利休達にあるものを手渡した。
「何だよ、こりゃ…」
「…トラベル・フェザーさ。それが無きゃ、空の上にある異世界の入り口には入れない…」
「こいつがあれば飛べるってか?」
「…その世界での一日30分だけ飛べるよ。その間に出口を行き来するしかない…」
「へーこいつは良いや。返せっつっても返さねぇぜ!こいつはもう俺たちのもんだ」
「…かまわないさ…その羽根の持ち主はもう、この世に居ないし…」
「あぁ?どういう事だ?」
「命がけって事だよ。命が惜しかったら止めとくんだな」
「ざけんな、命くれぇいつでもかけてやんよ」
「俺だってそうだ」
「じゃあまぁ、頑張って…」
「ふん、てめぇに言われるまでもねぇんだよ」
利休達は命がけの生き甲斐を見つけた。
気分は冒険に出たくてうずうずしていた。