おそらく、西高の三人もだが、詠稀も利休同様に女の子の夢を見るという…。
 その女の子達を【希世姫(きせき)】と呼び、いずれ、彼女達を追って異世界に旅立つとも言っていた。
 そして、その希世姫達の現る所には何かしら事件等があり、その内の一つが、黒い煙の怪物【ウツ】なのだと言う…。
 【ウツ】は異世界からこの現実の世界に一部が来ていて、それが、人々の気持ちを沈めさせ、死へと向かわせるのだと言う…。
 少なくとも、誰かがこの【ウツ】を退治しなくてはならない…
 そして、それは西高の三人か詠稀がやることになるだろう…
 そう伝えた。
 それを聞いた利休は…
「冗談じゃねぇ、そいつは俺が殺る!俺も舎弟のハチも世話になったことだしな…てめぇらの出番はねぇと思え!」
 と言った。
「わかった。【ウツ】については俺はあんたに任せるよ。あんたが負けたら俺が後始末する…。気にせず思いっきりやってくれ」
「ざけんな、てめぇらに出番なんか一切やるか。俺が全部片付ける」
「…好きにしてくれ…」
「あぁ、好きにさせてもらうぜ、うぉぉぉぉ、燃えて来たぜぇ!!」
 利休は両頬をパチンと叩いて、気合いを入れる。
 いけ好かない四人より早く【ウツ】をぶちのめす。
 とりあえずの目標が出来た。
 それに、その冒険をすれば、夢の中の彼女たちに会えるかも知れない。
 断然、やる気が出てきた。