利休が学に負けたという噂は東高ではあっという間に広まった。
翌日には生徒達がひそひそとうわさ話をはじめていた。
取り柄と呼べるかどうか解らないがそれでも自慢できる事と言えば喧嘩で負けない事くらいだったのに負けてしまった。
それも、相手の№1にでは無く、№3に…
さらに、自分の高校にも自分より上らしい少年がいた…
そして、自分がひた隠しにしていた夢の中の女の子達の事を知るものがいた。
自分の大切な何かを穢された気分だった。
何もかもが最悪の結果だった。
昨日の夜は恥も外聞もなく、大泣きした。
それだけショックだったのだ。
一瞬ではあるが、自殺も考えた…
だが、それでは負けたままだとリベンジを誓い考えを改めた。
一瞬とは言え、自分が自殺を考えるとは思っていなかった。
何かが自分に囁いた…
そんな感じがした…。
自分にはあらがえない何かが死へと向かって背中を押す…
そんな感覚があった…。
その感覚こそ、利休が旅立つ事になる切っ掛けになるとはその時、夢にも思わなかった。
彼女たちを追って冒険に出る事になるとは…