「あの野郎か…」
 利休は正体のわからなかった東高の生徒、詠稀の顔と名前を確認した。
 そして、詠稀は後でもどうにかなるとふんでまずは、目の前の三人に集中する事にした。
「…さて、やっか…」
 編入生三人に向かって指をボキボキと鳴らして見せる。
 戦闘準備万全といった状態だった。
「…なんだ…彼とはやらないのか…君は彼の実力を見る上で良いかませ犬になると思ったんだが…」
「ぶっ殺す!」
 生徒会長、宗次に向かって殴りかかる利休。
 それを片手で軽く止めたのが風紀委員長の学だった。
「て、てめぇ…」
 驚く利休。
 今まで、彼の一撃を止めた人間には出会った事が無かったからだ。
「三つ目、それは、我々の力を見誤っているって事だよ、りきゅー君だっけ?」
 宗次がしれっと言った。
「お前なんぞが宗次さんや秋司さんの相手になるか。俺でも片手で十分だ」
「こ、このやろ…」
 学は宣言通り、片手で利休をねじ伏せて見せた。
 利休にとってこれが生まれてはじめての敗北…そして屈辱だった。