「彼は?」
「こいつが例の淺野 利休です宗次(そうじ)さん」
「あぁ…例の…ふーん…」
「………」
 風紀委員長の腕章をした男は知っていたみたいだが、生徒会長にいたっては存在すら知らなかったようだった。
 副会長は無反応だった。
「てめぇが頭か…俺は別にタイマンじゃなくたって良いんだぜ。三人まとめてかかってこいよ!」
「君は色々と勘違いをしているみたいだね。私達は別に、君と何かするために来た訳じゃないよ」
「あぁっ?何が勘違いなんだよ。言ってみろや、こら」
「…好戦的だね、君は…良いだろう…君の間違えを色々指摘してあげよう…」
「なめてんのか、てめぇ!」
「…一つ目は君は私を頭と呼んだが、西高最強の生徒は私ではないよ。この副会長、諸瞳 秋司(しょどう しゅうじ)なんだけどね。この私、会長を務める片漬 宗次(かたづけ そうじ)は実力では№2だ。」
「何だと?」
「で、風紀委員長をつとめるこの俺、見 学(けん まなぶ)が№3だ。間違えるなよ」
「んなこたぁどうでも良いんだよ。ぶちのめす頭がてめぇからそいつに変わったってだけだ」
「…二つ目…耶科居 詠稀(やしない えいき)…窓からこちらを見ている彼をスカウトするのが私達の目的だ」
「あぁん?」
 生徒会長、宗次が言う方向を見ると記憶にさえ残っていない男子生徒がこちらを見ていた。
 そして、興味ないものを見たかのようにすぐに目を背けた。