「…まただ、誰だろ?」

 今井 明道(いまい あきみち)は差出人不明の手紙を受け取った。

 これで、三通目だった。

 悪戯か何かかと思ったが、明道に対する思いが綴られていて悪い気はしなかったので、つい読んでしまっていた。

 一週間に一度、月曜日の朝になると、明道の家の玄関の下に置いてある不思議な手紙だった。

 ペンネームはパンドラと書かれていた。

 明道は恥ずかしがり屋なのかと思いさして気にしなかった。

 その後も手紙は続き、6通目の時に、【会いたい】と書いてあった。

 明道はどんな子なのか気になったので、彼女の指定したピープルという喫茶店に行くことにした。

 だが、パンドラは現れなかった。

(なんなんだよ…)

 悪戯かと思って明道は悔しがった。

 だが、翌日の火曜日にまた、パンドラからの手紙が来た。

【昨日はごめんなさい。恥ずかしくて出てくることが出来なかったの】

 とお詫びの言葉と、また、明道に対する熱い思いが書かれていた。

 そして、それからは毎週火曜日に手紙が届くようになり、12通目の時にアンティークという骨董屋で待ち合わせがしたいと書かれていた。

 今度こそはと思い、待ち合わせ場所に行ったが、またしても現れなかった。