
「助けて下さい。パンドラから…パンドラから…友達がどんどんパンドラの餌食になって…」
松村 榮一郎(まつむら えいいちろう)は近所に住む専門学生、本多 初(ほんだ うい)に相談を受けた。
「落ち着いて下さい。落ち着いて、まず、どんなパンドラの呪いを受けたかお話下さい」
榮一郎はまず、初に少しでも落ち着いてもらうことにした。
恐怖にかられると人はあわてふためき支離滅裂な事を口走ったりする…。
初も御多分に洩れず焦り、動揺し、なかなか話したいことも聞けない状態だった。
パンドラの呪いの相談をよく聞いていた榮一郎だが、この追い詰められている状態の女性からその呪いの内容を聞き出すのは苦労した。
何とか聞き出せた呪いの内容はやはりパンドラに関するものだった。
呪いの内容は携帯電話にパンドラと名乗る女から「お前の友達を全員消してやる…」というものだった。
始めは悪戯電話だと思っていたという。
だが、次の電話で友達の一人の行動を報告してきたという。
初は気持ち悪いと思ったという。
新手のストーカー?とも思った。