「天誅ぅっ!」

ビタン!

「痛ってぇ~…なんだ?」

 拓人に突然現れた里桜の平手打ちが炸裂する。

 里桜の両の手のひらには浄化の力が宿っている。

 彼女のビンタが拓人を悪夢から目を醒まさせる。

 この呪いは特殊能力に特化した分、浄化に対する耐性は驚くほど弱かった。

 張り手一発で呪いは跡形も無く消え去った。

 拓人の件は一件落着した。

 だが、拓人に口笛を教えた男性が彼の前に教えた3人の呪いは放置されたままだ。

 また、更に前、その前の呪いには手が届かない。

 この呪いは力は弱いがネズミ講のように呪いの連鎖が広がっていく。

 そして、1000人目が【パンドラの口づけ】を吹けるようになった時、四体目のビスクドールが出現した。

 1000人目は拓人に口笛を教えた男性が2人目に教えた男性から連なる呪いで、四代下の呪いで成就してしまった。