名前は服部 頼武(はっとり らいむ)。

 やっぱり、元々の豊彦や靖同様に大人しい少年だった。

 頼武は自宅から学校までの通学時間は約40分。

 電車だと、一回乗り換えするだけで、着いた。

 その途中にパンドラは乗り込んで来る…

「あ、あのさ…君、呪われてるよ…」

 豊彦は頼武に声をかける。

「バカ、少しは考えろ!ご、ごめんね、こいつが変な事言って…」

 香月がフォローする。

 豊彦はまだ、勝手がわからない…

 彼女がサポートする必要がある。

 それにまだ、高校生…。活動範囲に限りがある。

「さ、さよなら…」

 頼武は立ち去ろうとした。

 人付き合いは苦手で、話しかけられると何を話したら良いのかわからないのだ。

 俊征達新米退魔師も同じだ。

 どう行動したら、良い結果につながるかわからない。

 おっかなびっくり手探りで解決策を探していくしかない…。

 パンドラという呪いを消すまでは、少しずつ仲間を増やして、少しずつ、呪いを浄化していくしかない…。

 いつか、完全にパンドラという呪いを追い詰め、消し去るその日まで…。