だが、予定外の行動は悪いことばかりではない…。
13人目のターゲット、豊彦は助かったのだ。
男勝りな香月は業を煮やして、豊彦をひっぱたいたのだ。
「この、軟弱者がぁ!!」
と。
それは、豊彦の恋心を新たに火をつけた。
豊彦は香月の事が好きになり、パンドラは名乗る前に悲鳴を上げて消え去った。
誰かを好きになるという気持ちがパンドラの呪いに打ち勝ったのだ。
人の想いは無力では無かった。
「お、お友達になって下さい!!」
「あー、わかった…わかったからつきまとわないでよ…」
「そんなぁ、つきまとっていたのは大森さんじゃないですか。僕はその気持ちに答えただけです」
「私は、あんたを助けただけよ。勘違いしないでったら…」
「どこまでもついて行きます。師匠!」
「誰が師匠よ?!」
「あなたです」
「止めてったら…」
豊彦が、新たに、退魔師の仲間に加わった。
退魔師はこうやって一人、また、一人とパンドラに対抗するための仲間を増やして行く。
七瀬 豊彦を含めた四人で俊征達はパンドラの呪いに挑む事になる。
13人目のターゲットの豊彦が助かったことで、このパンドラの呪いから助かったのは4人となった。
が、この呪いはまだ、終わっていない…
豊彦の代わりとなる新たなる13三人目のターゲットがどこかにいるのだ。
四人はまた、ターゲット探しから始めることになった。
探す基準は目の下に尋常じゃない隈をつくっていること…。
どこか虚ろな表情。
時折見せる引きつった笑い等だ。
新たなる13人目のターゲットはそれから、まもなく見つかった。